菊池風磨くんの魅力を語りきれない話

2017年のGW
センター席に花道と外周のない横浜アリーナで、私は衝撃的な出会いをした。
彼はこのライブをメンバーの中心になり作った人間であり、私をいとも簡単にこのグループに落とした張本人である。

 

彼のことは3月放送の少クラから目で追っていた。「一般の目から見た彼」しか知らなかった私はその放送で衝撃を受けた。彼のソロ曲を、前年20歳になったメンバーと共に歌う。彼の目は外部の人間だった私の知っているものでは無くて、とてもずっと優しく、後輩のことを包んでいた。

 

彼──もとい菊池風磨くんとの出会い以降、私の人生は狂い始めた。

恋に落ちた、という表現はあまりピンとこない。その瞬間が無かったから。

彼の作るもの、大切にしてきたものを覗いているうちにいつの間にか好きになっていた。彼の周りの空気はいつも優しくて私達にたくさんの愛とメッセージを与えてくれる。ただ「優しい」だけじゃなく、飴と鞭を使い分けながら。圭人くんにでろでろに甘やかされて育った私が知らない優しさを与えてくれるのは風磨くんなのだ。

名義はいつの間にか作っていたし、ありがたいことに風isIも当選して、ほんの数回しか会っていないとは思えないほど彼の魅力にどっぷりとつかっていた。歌もダンスも喋りもステージ構成も頭脳も笑顔も顔もスタイルも文句なし。なによりも彼の存在を感じれればそれでいい。今の私にとって、彼の生存する世界に浸ることがこれ以上ないくらいに一番に幸せなことなのだ。

 

 

正直、風磨くんには会わなくても生きていけるな、と思う。ジャニオタってファンサがなんぼ!目に入れてもらってなんぼ!みたいな偏見があった(し、実際そういう方も目にするよね!)(もちろんジャニオタ初めてそうじゃないなって思ったよ!)んだけど、私は風磨くんに対してそういう感情が湧かない。

風磨くんが作り出す世界に、彼の作るものの一部に、私も客として含めてもらっているという事実だけで心を満たしてもらえる。

少しでも多く会いたいし彼の姿を少しでも目に焼き付けたい。彼の感情を少しでも多く感じたい。

私は彼の生きている世界が大好きだから、壊すようなことをしたくない。

 

 

風磨くんに出会って見える世界が変わった。圭人くんに出会った時もそうだったけど、なんだかそれとも違う感覚。圭人くんのときは、今まで見えていた世界がぐるりと半回転したような、新しい世界を見せてもらっている感じだった。

風磨くんはその世界に色をくれて、たくさんの色の間から光を照らしてくれている。これはオタクの勝手な理想だしそうではないけれど、風磨くんは私だけじゃなくファンの生きる道も照らしてくれているのかな、なんて思える。ポエミーだが許して欲しい。

 

オタクとアイドルとの関係ってとても脆い。1つ糸が綻んでしまったら、そこからどんどんと解けてしまう。

かの有名なSixTONES松村北斗くんはオタクに対して「同級生じゃねえんだぞ」と言い放っている。まさにその通り、私達はオタクでありファンでありそれ以上でもそれ以下でもない。

私は風磨くんに何かしてあげられる関係でもない。でも風磨くんは「アイドル」として私にたくさんのものを与えてくれる。

ただただ受け取るだけの関係に満足しているし、彼が心地よくアイドルとして生きていられる世界を作るために

オタクは今日もせっせと働くのであった。